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__夜が空けた
ブルくんは家に戻り、その日も学校を休んだ。食事を取らないブルくんに、放任主義的な子育てをしていた両親も流石に心配していた。
ブル母「何があったか知らないけれど、明日病院へ予約入れといたから」
ブル「わかったよ」
ブルくんは別人にでも入れ替わってしまったかのように、一言告げると部屋へ戻って、子機を取り住職へと相談するのであった。
住職「わたしから線香を贈ろう。」
住職は重い腰を上げ、ブルくんの家に線香を届けるのであった。
住職「ブルくん君に何があったのか、私にも分からない。寝る前にこの線香を焚いて念じなさい。」
ブル「有り難う御座います。」
住職としては気休めであったが、始終青ざめていたブルくんの顔に一瞬ではあったが笑顔が戻ったのであった。
その晩ブルくんはお寺へは行かず、線香を焚いたあと床についた。
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