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あらかた片付け終えるともう昼の時間はとっくに過ぎてしまっていて、初食堂のタイミングを逃してしまった。
「引っ越しといえば蕎麦だよな~」
と荷物から秘蔵のカップ麺"緑のたぬき"なるものを取り出した。
あまり実家では食べる機会がなかったものだ、懐かしい…なんてフッと笑う。
何故俺がこんな所帯じみた部分を持ち合わせているかというと、決して元庶民がひょんなことから大金持ちに!とかそんな大それた経歴があるわけではなく、前世の記憶なるものがはっきりと残っているからだ。
いや、それもある意味大それた経歴になるのだろうか…?
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