青いペンを咥える少女

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「まぁ、気 になったのは確かだけどさ。でも、そのペンが気になるってより・・・ 赤実は「青色」に対して何か特別な事があるのかなと思って」 「ほほう、なるほど。そこに気が付くとは、流石は先輩ですね」  かすみは適当に椅子を運ぶと、僕の正面に座る。  「教えてあげましょうか? 何故、私は青いペンを噛むクセがあるのか」 「ああ、是非知りたい」     とても気になる。 「じゃあ、先輩には特別に教えてあげます」      かすみは青色のペンを手先で弄りながら、話始めた。 「いつもだったら「ペンを噛んじゃうクセなんだよねー」で流しちゃうんですけど、本当は別の理由があります」  確かに、子供には鉛筆を噛む癖がある人もいる。   なんでも、子供には鉛筆が美味しく感じるとか。   癖だと言われれば、それ以上追求する人も中々いないだろう。  しかし、彼女には何か別の理由があるらしい。 「私は「青い色」を見ると興奮しちゃうんです」   「え、興奮・・・?」  聞き間違える事など無い程にはっきりと聞こえたのだが、  内容が理解できなくて思わず聞き返してしまう。 ・・・「青色」に興奮する。   彼女がペンを噛む理由は、とてもぶっ飛んでいた。 「うん、興奮するの。空とか海とか、青い車、青い服、そういう「青い色」の物を見ると興奮しちゃうんです。変でしょ?」 「ああ、変だな」     
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