蒼い追憶

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蒼い追憶

いつからだろうか、疲れた時や落ち込んでいるときには蒼い夢を見るのは。 蒼い夢にいつも''君"が出てくるようになったのは。 風邪をひいて布団に横たわっている私は、寝付けずにふとそんなことを思った。 遡ってみれば、小学生の頃には既にその夢を見ていた気がする。 その頃は不思議で仕方なかったのを覚えている。 中学生の頃だろうか、失恋した日に"君"は現れた。 名前が分からないので私が勝手に"君"と呼んでいるだけなのだが…… "君"についての記憶はあまり鮮明ではない、ただ随分整った顔をしている高校生くらいの男だったような気がする。 もしかしたら私の理想の人なのかもしれない。 そんなことを考えながら浅い眠りに落ちていく。
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