信じる恋

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 ・  ・  ・ 「リョーヤ退院おめでとう!」  病院の玄関を出た瞬間クラッカーを鳴らして出迎える友人ケイスケ。 「恥ずかしいから本当にやめてくれ」  周りの人たちの視線が突き刺さる。 「よし、今から飲みに行くぞ」  出迎えの車に乗り込んだケイスケは当たり前のように後部座席に座らせようとする。 「まだ松葉杖なんだよ、そんな余裕あるか」 「へー愛しのサラちゃんとは毎日イチャイチャしてるのにー?」 「お前、何でそれを!?」  意地悪く笑うケイスケを殴ろうと手を伸ばすも足がいうことを聞かず転けかける。 「何年の付き合いだと思ってんだよ、そんな事より車出すから今から飲みに行くぞ、高校の友達も呼んだから」  その日の夜は朝まで飲んだ。  久しぶりに会う友達と積もる話が山になっていた、次の日はぐっすり眠った。  そしてその次の日は家族と久しぶりにご飯に行った。
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