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あっははは、外へ呑気に薪を取りに行く師匠の背を見送り床にぺたんと手をつける。
「ーーねぇ、塩竈さん」
「ブモふ? 何です」
「その、私は空穏様にとって、ずっと、ただの子供なのでしょうか……」
「んなこたぁないでしょうよ。あのひと繭さんを可愛いと言ってたし」
「えっ!? そそれほほほほほほん」
「妹がいたらこんな感じかなぁとか言っ、あっいやその」
「い! もうと……」
ずん……床に穴が開くほど膝を落とす繭に、しくじった塩竈がたたみかける。
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