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「そうだよ。私が当代の4丁目の殺人鬼なの。って言ってもまだまだ新米なんだけど・・・」
刃先を揺らしながらゆっくり近づいてくる。
「お母さんが死んでから引き継いだの・・・。いや引き継がされたんだ」
刃先がピタッと止まった。
「4丁目の殺人鬼って世襲制なんだよ。代々町の夜の平和を守っていたんだって」
言うやいなや、ナイフが上段から一気に振り下ろされる。
「やめろ!」
鋭い一撃を忍ばせていた大型ナイフで何とか受け止めた。
「すごいね!今の一撃を受け止めるなんて・・・。やっぱりユキ君は才能があるんだよ!私には才能がなかったから・・・」
刃先を払いのけ距離をとって対峙する。
「ユキ君も受け継いだんでしょ?シノブさんから」
「3丁目の通り魔を・・・」
ヒカリの言葉に息をのんだ。
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