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母の仇は取りたかった。でもヒカリとは殺し合いはしたくない。どうするべきなのか・・・・。
ヒカリの悲しそうな笑顔を見て答えは決まった。腹を括ってナイフを構える。
「覚悟が決まったみたいだね。じゃあ行くよ」
ナイフの乱打が襲い掛かる。捌ききれていない、細かい傷が増えていく。はっきり言って力量はヒカリのほうがやや上と言ったところだろうか。やはり継承したてでは力を満足に奮えそうにない。
距離を取ってナイフを正眼に構える。ヒカリを救うにはこれしかない。
ヒカリが躍りかかって一撃を繰り出した瞬間俺は防御を解いた。ヒカリが瞬間に動揺を見せるも手は止まらない。ヒカリの一撃が俺の腹に吸い込まれると同時に俺のナイフもヒカリのお腹を深く貫いた。
お互いもつれ合って倒れこんだ。
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