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母が死んだその日に送られた封筒、急いで封筒を開け中の手紙を読む。
「タカユキへ。あなたがこの手紙を読んでいると言うことは私はこの世にいないかもしれません。・・・・・・・・・」
全てを読み終えると眩暈を覚えた、まさかそんなことが。手紙に記されている通り母の部屋の隠し棚を調べると色々なものが出てくるではないか。手紙に書かれていたことは真実なのかもしれない・・・・・・。
窓から夕日が射す。これからどう生きるべきなのだろうか。手紙に従うなら俺は・・・・・。でも母を殺したものだけはケジメをつけておきたい。その思いは素直な自分の気持ちであることだけは確かなのだ。
俺はケジメをつけることにした、母を殺したのは4丁目の殺人鬼に間違いない。深夜に4丁目の公園に行けば必ず出会えるはずだ。
今夜の対決に向けて準備を整える。整えると言ってもほとんどは気持ちを整えるだけだ。殺し合いになる可能性が非常に高く、そうなれば死んでしまう可能性が高い。相討ちまで持っていければ御の字かもしれないけど・・・。
ヒカリの顔がチラチラよぎる。お人よしで涙もろくて・・・・、残されるアイツは大丈夫だろうか、涙で濡れるアイツの顔はみたくないけど。それだけが唯一心残りだった。
そして夜を迎える。
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