終幕

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   深夜0時、まるで切り離された世界のように周囲に人の気配はなく、近くの外灯から離れると辺りは闇に包まれている。俺はただ静かにそのときが訪れるのを待っていた。  「ユキ君・・・・」  外の闇から現れたのはヒカリだった。  「やっぱりここにいたんだね。早く帰ろ・・・・」  痛々しい笑顔で手を差し出している。  「お前・・・。何でここにいるんだ」  「ユキ君の考えていることは何でもわかるんだよ。だから一緒に帰ろ」  「ヒカリ・・・その大きな鞄は・・・・」  「早くしないと!でないと私・・・・・・」  「私は・・・・・」  「・・・・・・・・・」  「私はユキ君を殺さないといけないの・・・」  言いながらヒカリは鞄から大型のナイフを取り出してた。
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