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この三人の他に、あともう三人幼馴染がいるけど、今回は来ていない。私たちは同じ小学校で六年間を過ごし、その後、中学で少しずつバラバラになり始め、高校は全員別。大学は今回来ている三人は割と近いって言ってたけど、全員別々。中にはすでに働いているメンツもいる。私達は年に何回か集まる機会を設けて、都合がつく場合はみんなで会う、というのを、中学生からずっと繰り返している。 「いや、私は泳ぎに行くよ。」 「あ、泳ぎにいくんだ?」 「気をつけてね、きみちゃん。」 「「いってらっしゃーい。」」 見送ってくれる三人に手を振って、私は海へと向かった。 * 海のいいところは、見てるだけじゃなくて、自分の身体で感じられるところ。見ている時はただただ眩しく輝いているだけの海も、一度足を踏み入れれば、優しくそっと包み込んでくれる。 私はそっと仰向けに海に浮かびながら、目を閉じる。自分の身体を優しく包み込むぷかぷかした海の感じ。かすかに聞こえる、風の音。少しだけ香る、潮の香り。落ち着く。やっぱり、海の醍醐味はこれだと思う。 今日一緒に来た三人は、海には入らない。くららはあからさまに露出の多い水着を着て、男待ち。にこりとまどかはそんなんじゃないけど、あぁ見えてにこりは混んでるところが苦手だから、混雑している海には入れない。まどかは、そんなにこりに付き合っている。 だから、私は一人で海を堪能する。悪くはない。海は、いつでも、優しく包み込んでくれるから。
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