12.淡い自覚

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 トラウマって程じゃないが、その全滅したゲームが原因で、結局テレビゲームはやめてしまった。まあ、最終的に回りまわって、リアルなサバゲーを始めちゃったわけだが。 「文化や知識は俺が教える」 「え? 皇帝陛下って忙しいんじゃないの?」 「いや、暇だ」  暇だと言い切る戦争当事国の皇帝――これって普通なのか? この国を中心に東西南北から攻め込まれてる状況で、トップが暇なのは……おかしい気がする。 「暇……?」 「ああ、(いくさ)は騎士団と傭兵達、(まつりごと)は宰相や文官がいる。俺は国の象徴であり、負けたときに首を取られる役目くらいしかない」  けろりと物騒な発言をした皇帝陛下を頭から足の先までじっくり眺めて、大きく溜め息を吐いた。”大将の首を取られたら負け”のルールは、どうやら異世界でも有効らしい。  妙に達観した感じで自分の行く末を語るリアムは、それがどうしたと言わんばかりの声色だった。 「いやいや……首取られるって。それで済まなかったらどうするの」  こんな美人だぞ? 敵国に連れ去られて、あ~んなことやこ~んなこと――良い子の自主規制――されちゃうかも知れないだろ!! ましてや、そ~んなこと――赤面しつつ過激すぎて自主規制――されたりしたら……。  ぶっ殺す。そんな輩はオレが確実に、転生も出来ないくらい粉々に砕く!!     
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