ナミカの日常

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  最後の三体になった。どうやら特殊タイプだ。  黒い戦闘装甲に身を包んでいる。   「特殊型のお出ましか。私もやるよ」    ナミカが浴衣を脱ぐと、その下は青い戦闘着だ。  エマとケイトも来ているものを脱ぎ捨て、  青の戦闘着となる。ケイトはパンプスも脱いだ。    先にエマとケイトが仕掛ける。二匹の巨大な  青龍が天に昇ろうとしたとき、ナミカが動いた。    速い。  しかし、フェイントだった、中央の特殊型は  いなされて背中を見せてしまう。  そこにナミカの双掌が入り、機体は顔から  砂地へ悶絶する。ひと際大きな龍が飛び立つ。    そのあと、アンドロイド達が数的不利を覆すことは  不可能だった。一台ずつ、機能を停止する。  三人の中で、ナミカが一番強いのが彼らの誤算だった。    青龍がもはや消え、彼女らの戦闘着は全身  砂ぼこりにまみれている。    空だけが、再び青かった。
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