恥辱

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「ほら、お前の大好きなもの、しゃぶれよ」  久保は美奈の頭を上から押さえつけ、自身の股間に美奈の顔を近づけた。 「やっ、やです……」 「今すぐ旦那さん呼んでもいいけど?」 「うっ、うっ……」  美奈の口内に無理やり性器を挿し込んできた。 「噛むなよ。俺を満足させたらやめてやるよ」  美奈は口内を覆い尽くす久保の性器をしゃぶったり、指で擦りあげたりと、出来る限りの愛撫を施した。    ……その時だった。 「美奈……?」 性器を口に含んだまま後ろを振り返ると、そこには様子を見に来たらしい慎吾が立ちすくんでいた。 「あーあ、バレちゃった」久保がいたずらした子供のようにそう言い放った。 「お前!美奈に何やってんだよ!」  慎吾が久保の襟元につかみかかるが、久保は微塵も動揺していなかった。 「あんたの奥さん、俺のチンポが大好きなんだよ」ヒャヒャッと笑うその声に美奈は鳥肌を立てる。 「慎吾!助けて!」  美奈は慎吾の後ろに隠れて震えている。 「美奈、いつからこんな事になってたんだ?」  慎吾が真摯な顔で問い詰めてくる。 「仕事を始めてから一週間くらい……会社の人にも見られてて……仕事やめろって……だから今日、辞めてしまおうって思って……慎吾を裏切ってた……」慎吾が泣きながら話す美奈の肩を寄せて、胸元に顔をうずめるように抱えた。 「帰ってくれ」慎吾は怒りを押さえた声で久保にそういい捨てた。 「言われなくても」久保はやれやれと言った顔で玄関へと向かっていった。  救われたのだ。同時に、何もかもバレてしまったのだ。  
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