レもの2

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レもの2

■手塚藤子 【誠司】 「相変わらず、賑わしい街だぜ」 【】  予定のない日曜日。 退屈しのぎに誠司は電気街に来ていた。 【誠司】 「それにしても、どうしてアニメキャラの衣装ってのは、 ああも挑発的かね」 【誠司】 「まるで犯してくださいと言わんばかりだぜ」 【】  歩行者天国でパフォーマンスをするコスプレイヤーを見ながら、 卑猥な妄想をして、股間を膨らませる誠司。 【】  しかし、こんなに人目に付く場所で女を襲うことなどできない。 【誠司】 「隙のある女がいたらすぐに襲ってやるんだがな……」 【】  人目を避けるために、 歩行者天国から一本、外れた裏通りに入る。 【】  実際にレイプするまでいかなくても、 使えそうな場所をチェックしようと思ったのだ。 【誠司】 「うお。 なんだ、この人ごみは?」 【】  休日の電気街は裏通りまでも、人であふれていた。 【】  レイプのしやすい場所を探していた誠司は思わず舌打ちをした。 【誠司】 「チッ……わざわざ遠出して空振りかよ」 【】  駅に向かおうと踵を返したとき、 目の前を若い女が通り過ぎた。 【】  黒髪に、白い肌、地味な色合いの服装、化粧も薄い。 休日なのに一人歩きで、襲いやすそう。     
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