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「それは一体……?」 『この世が妖怪に支配され、人が暮らせなくなる。』 「そんな……。」 『だから生きないといけないのだ。』 「俺だって死にたくはない。」 『ならば全部じゃなくていい。何かをくれ。』 「何か?」 『そうだな。目、とか。』 「目!?あげたら見えなくなっちゃうよ。」 『なら俺の目をあげよう。』 「え?」 『その代わり俺に協力しろ。』 「協力?」 『あぁ。俺と一緒にこの世を守っていこう。』 「わかった。」 『取引成立、だな。なら、そのままじっとしてろ。』 「うん。」 『目を閉じろ。』 言われたとおりにした。
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