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「支援はいい、どうせ雑魚だろ。お前は後から来い」
青年は娘にそう言い放つと、首をこきこきと動かし、いかにもかったるいと言った様子で、近くの喧騒が続く地へと歩き出す。
青年が身につける衣装は、深い漆黒のような内着に、深い紫紺色の袴を着けている。
その袴の裾は、膝下まで包み込まれた脛当てで覆われており、動きやすいようになっていた。
両腕も足と同じように、肘まで籠手で覆われており、内着の袖もそこに納まっている状態。
その上に羽織る薄紫の上着は、二重構造になっており、裾が膝辺りまであり、重ね合わされて生地が濃淡を表現している。
それらは腰帯で納められており、上着の袖は長めになっているのだが、脇より下に切れ目が入っていることで、動きを制限されないようになっていた。
「そうですか、では私は後ほど参りますね」
青年は不満げな足取りで、ずかずかと歩きながら、片手を軽くやる気なく振る。娘は満足げな笑みで青年を見送ると、ゆっくりとした歩みで、後を追うように足を進めた。
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