49人が本棚に入れています
本棚に追加
「――あれ。まだ食べてしまってないの?」
かずがかえってきた。
あっ、よかった。おこってないみたい。やっぱりおとーさんのいったみたいに、てるてるだったんだね。
「早く食べないと遅刻するよ」
「はーい!」
「はいはい!」
ボクとおとーさんはいそいでごはんをたべた。ごちそうさまをしてイスをおりて……。
あ。ちょこれーと、どうしよう。
――たべたいな。
けど、がまんがまんだもん!
「かずっ、ちょこれーと、ほいくえんから帰ったら食べてもいいんだよねっ?」
「うん、いいよ。ぜひ食べてね」
「じゃあ、これここに置いとくねっ! 捨てないでね」
「うん、わかった。ちゃんと置いておく」
かずがボクのあたまをくしゃくしゃしてくれた。こんなときのかずはとってもやさしいからだいすき。
ボクはかずにぎゅーってした。
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい!」
「かず、でーといっぱいがんばってね!」
かずは、こんどはにこにことわらってくれた。
「うん、がんばってくるよ。のんも保育園、楽しんできてね!」
「うんっ!」
ボクはうれしくなって、いっぱいいっぱいてをふって、げんかんまではしっていった。
(おまけ、でした!)
最初のコメントを投稿しよう!