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「お義姉さん スミマセン」
「いいのよ 気分よくないわよね。私ももし晴嗣さんが同じような事してたら杏佳さんどころじゃ済まないかも 1か月は口をきかないわね」
お義姉さんが代わりに怒ってくれたから少しは気が楽になった
「親戚の方だとは分かっているんですけど、結婚式でもパーティーでも泰嗣さんにベタベタしてて嫌な気分だったんです」
「そうね 彼女は前から泰嗣さんだけにベッタリで、結婚したら諦めると思ってたのに・・・まさか中国の出張まで付いて行くなんて」
「結婚するつもりだったって愛紗さんが言ってましたけど・・・本当ですか?」
「えっ?! 愛紗さんがそう言ったの? 有り得ないわっ 勝手に自分でそう思ってただけでしょー泰嗣さんも相手にしてないはずよ」
「・・・・そうなんですね」
お義姉さんの手が私の肩をポンポンと叩いた
「気にしなくて大丈夫 そのうち諦めるわ 杏佳さんがいるんだから」
「ハイ」
励ましてくれるお義姉さんの手前「ハイ」と返事はしたものの、今までの愛紗さんの行動を見ていたら簡単には諦めそうにないように思う
「杏佳さん とにかく気分転換しましょ。私のおススメの店にお連れするわね」
「ハイ」
お義姉さんに付いて歩いた。さっきの電話から気分は猛烈にダークになってるけど・・・
泰嗣さんと愛紗さんの事ばっかり考えてしまう。敦之さんも一緒だとは思うけど、ご飯を一緒に食べたりはするんだよね
まさかホテルまで一緒?!なんて事はさすがにないよね?
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