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「そう それならよかった 杏佳っ さっきの姉貴に聞いた事話していい?さっきはちゃんと聞いてあげれなくてゴメン 嫌な事だったんだろ?」
「あっ」
すっかり忘れてた
ソファーから体を起こして 泰嗣を見た
「何があったの?」
「・・・・もういいよ」
「言って」
聞いてしまった事を言ってもいいのかどうか・・・
「杏佳っ ちゃんと言って」
泰嗣さんの顔はいつになく真剣で・・・言うまで許してくれなさそう
「あのね・・・」
気にするくらいなら 包み隠さずちゃんと言おうと思った
「トイレに行った時に 女の人2人で話してたのが聞こえてきたの 泰嗣さんは絶対に結婚しないって言ってたのに結婚を決めたのは、どこかの令嬢と政略結婚だからだろうって だから結婚して落ち着いたら今まで通り遊ぶから結婚しても何も変わらないだろうし、結婚したからって1人だけのものになる訳じゃないって」
「ハァーーそんな事言ってたんだ」
杏佳の話を聞いてウンザリした
「でも あながち間違ってないから」
杏佳の言葉に一瞬息を飲んだ
「何が?」
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