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そして三カ月が過ぎた頃、
残念ながらお父様は
お亡くなりになりました。
部長と私は告別式に参列するため
朝一で後輩の実家がある県に向かいました。
聞いていた以上に遠く感じました。
毎週末にこの距離を辛い気持ちを抱え
1人帰ってたんだと思うと
頭が下がりました。
後輩とも少し話す事が出来ました。
「 おかげさまで父とゆっくり過ごす
事が出来ました。
最後は家族全員で看取る事が出来た
事が幸でした。
叶うなら…
まだまだ生きて欲しかったです。
一緒にバージンロードを
歩きたかったです…でも、
心の中にいつも父はいてくれるので
一生懸命生きます 」
愛する人を失うという深い悲しみは
計り知れない…
だけど心の中にその人は生き続ける。
そこに永遠の別れはもう存在しない。
後輩の言葉一つ一つが心に響きました。
力不足ではあるけれど、
励まし続けたいと思いました。
そして、
後輩は笑顔で復帰しました。
誰もが温かく迎えました。
「 これは止めてくださいって
前にも言ったじゃないですか。
もう〜今回だけですからね! 」
そうやって怒る後輩の声を聞くと
私はホッとします。
沢山沢山、実家に帰って
家族との時間を大切にして下さい。
後輩からもらった大切なアドバイス。
その言葉を心に留めて、
今週末は実家に帰ろう。
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