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先ずは、男女どちらを造るかを話合った。
唯一神で在る為、雌雄同体とする案も在ったが、人間に紛れ込ませる為に、男女1つずつ造る事と成った。
しかし、別のモノを造るのは
よく似た男女の双子を造る事に成った。
父成るモノはその躰の材料を、母成るモノは其処に籠める魂魄の材料を、それぞれに蒐めた。
蒐めた材料を全て混ぜ、均等に混ざった処で、過不足無く、それを2つに等分した。
母成るモノ達は、父成るモノ達の姿形を真似て男のカタチを、自分達の姿形を真似て女のカタチを造った。
先ずは全身に血液を送る心臓、次に思考する脳、機能しない生殖器、
其処に父成るモノ達は居なかった。
母成るモノ達の為に食糧を調達していたからだ。
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