偶然とは突然に

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 残された俺――さて、どうしようかと。  俺と立花がこの教室にいた本来の目的――それが達成されておらず、更に。 「つまり……日直の仕事を俺に押し付けたわけ……か?」  そう、学生なら誰もがやりたくない仕事――日直。  今日の日直は俺と立花の二人で。  未だにチョークの粉が付着している黒板消しを掃除して。  溜まっているゴミを捨てに行かなければいけないのに。  これ……どんな選択肢を選んだらこんな展開になるんだ?  ていうか、これは告白なのか?  そもそも――これは『恋』の物語なのか?  ……ゲームと現実は、あまりにも違い過ぎて。  本当に……嫌になる。
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