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「私ね、嬉しかったんだ。例え気付いていなくても、蕾君が助けてくれたのは」
「あー……そりゃよかった。でもなんで俺に告白したんだ? そこが分からんのですが」
「男の子に助けてもらうのって……初めてだったから」
「それが嬉しくて、嬉しくて……気が付いたらこの一週間、蕾君のことしか考えていなかったの」
「だから今日――二人だから、言っちゃえって……」
……いや、気持ちは分からなくもない。
確かにイジメられているのは絶望の真っ只中だ。
そんな中で、誰かに助けてもらったとなれば、その相手は神にも等しい存在だ。
その神が俺で――しかも男だ。
イジメられていた女子がその男を好きになるのは当然かも知れない。
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