説明

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 この世界はあまりにも退屈過ぎる。 “ゲーム”として考えれば、攻略不能と断言出来るモノだ。  勝ち負けは当然ある――しかし。  勝ち過ぎれば疎まれ。  負け過ぎれば侮辱される。  ゲームである以上、勝ち負けは当然起こりえるモノだと言うのにも関わらずだ。  ならば、勝ち負けの数が一定である“平均”を狙うか否かだ。  だがそんなモノ――ハッキリ言って無理の一言だ。不可能でしかない。  ならば“勝ち負け”ではなく“選択肢”として考えればどうだろうか?  選択肢――例えば恋愛ゲームで例えてみればどうだろうか。  あれは選択肢によってヒロインの好感度を上げていき。  最終的にはハッピーエンドを迎えるモノだ。  だが、ここでも不可能の一言が出現する。  選択肢? ――それはあくまでも『PLAYER』に分かりやすくするための安全装置だ。現実ではそんなモノは存在しない。  何故ならば――そんなモノが在ってしまえば。  この世界に『失恋』と言う二文字は無いのだから。
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