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今まで特に気にしていなかったが,
夢の中の俺は
いつも免許証を入れている長財布を持ってはいなかった.
夢の中とはいえ,
ちゃんと免許証持っていないと不安になる.
警察の検問にあたって,
免許証不携帯がバレて……みたいなオチは迎えたくない.
改めて辺りを見回すと,
助手席に俺のいつも使っている長財布があった.
(免許証免許証…………あった!)
名前等を確認.
(良かった! ちゃんと俺の免許s────)
────そこについていた写真が,
何故か,室伏○治だった.
(なんで!? え,俺,室○広治じゃないし!? まじか!?)
筋肉モリモリでもないし,
彼とはかなり無縁なんだが,
俺の夢は何故彼をここで起用したんだ…….
念の為,ミラーで自分の顔を見た.
……良かった.
ちゃんと自分の顔だった.
(夢の中とはいえ,なんで室○……)
……と,
そんなことを考えている場合じゃない.
俺は急いで車のエンジンをつけ,発進させた.
────ところで,
場面は再び変わり,
俺はかつて通っていた高校の正門前に居た.
(目的地から遠ざかってる!!??)
頭を抱えながらその場に蹲ると,
聞き覚えのある声に呼びかけられた.
「今日はちゃんと来たんだな?」
……高校生当時の担任,小木先生だった.
(夢の中ではほとんど出会わなかったのに,まさかこんな時に会うとは……)
「ああいや,今はちょっと……」
「もうちょっとちゃんとこないといかんぞ?? お前,この3年で3日しか登校してないじゃないか?」
(3日!?)
現実は一応皆勤だったけど,
夢の俺,ほぼ不登校じゃん…….
というか,ここでは俺まだ高校生扱いなのか…….
さすが夢の中.
色々混ざりすぎてこんがらがる…….
ここから,
俺はしばらく学校の中をさまよっていた.
自分の意志とは関係なく,
これは強制イベントのようだった.
何故かカレーも食ってたし.
本来
現実の母校では,
パン屋がやっていた売店しかないはずなのに,
ここには食堂があり,
中○家の2人が料理を作っていた.
しゅうまいばかりだったな,作ってたの.
あったことないんだけどなぁ……
そして,
何故かその隣にバッティングルームがあり,
イ○ローが生ハム食べながら素振りしていた.
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