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彼は、それなら付き合わなくてもいいので、“女友達として”遊んでほしいと言ってきた。
捨てられた子犬のような上目遣いで私を見つめる彼の願いを二度も断ることができなかった。
私は、彼と何度かそのカフェで会うようになった。
話の内容は、会社と学校の愚痴だったが、それが私にはストレス解消になっていった。
何度か会ったとき、彼がはじめて会ったときと同じワンピースを着ていた。
彼によると、さすがに女性用の服を買うのは勇気がいるらしく、家族にも女装のことは内緒にしているため、置く場所もほとんどないとのことだった。
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