デート

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私は、彼と一緒に服を買いにいくようになった。 買った服は私の家で預かるようになった。 毎回、私の家で着替えて、それから買い物やカフェに行くのだが、彼は、「男の姿だと勘違いされたらいけない」と、律儀に女装姿でやってきていた。 今思うと、私は、彼との日々で、夫によって失われた20代を取り戻そうとしていたのかもしれない。 あるときは、彼を女友達として、愚痴を聞いてもらい、 あるときは、彼を彼氏として、一緒に街を歩き、 あるときは、彼を私自身に見立てて、あのとき着れなかった服を買った。
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