過ぎたるは及ばざるが如し

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それに、味覚や触覚なども同様で、強く感じすぎたり逆に感じにくかったり。 更に言えば、そういう感覚の凸凹の中では、強い刺激を極端に求めたり、ひとつの感覚に注意がいくと他の感覚が全くのお留守になってしまうようなことも起きる。 それは例えば、どんな状況であってもスピーカーから流れる警報音には即座に気付く私と違って、ゲームという視覚刺激に没頭したマーくんは全く気付かないような時によくわかる。 視力が弱ければ、メガネがある。 もしメガネがなければ、見たいものに近付けば良い。 鼻が良すぎても、装着すれば緩和してくれるような道具は無い。 ならば、距離を取るしかない。
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