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K先生は若い。
正直、授業はまだあまり上手ではないと思う。
K先生の師匠でもある、大ベテランの元祖K先生なんかは、知的好奇心をくすぐる導入から更に次の授業へと子どもの思考を繋げる終わり方まで、流石!といった感じ。
だけどK先生の授業には、愛と情熱がある。
子どもたちに楽しく学んでほしい・より良い授業をしたい・まだ何かできることがある……そんな思いに溢れているの。
それゆえ、まとまりがつかなくなってしまったり、子どもがついていけなくなってしまったり、焦点がぼやけてしまうこともあるけれど。
K先生自身も、きちんとそれに気付いていて更に熱心に勉強していることは、見ていればわかる。
そしてK先生は、自分は若くて未熟で力が足りないということを、誤魔化したりしない。
常に"下っ端"だし若いんだから何でもやろうという、謙虚かつ貪欲な姿勢で仕事をする。
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