トップアイドルの素顔

3/8
前へ
/8ページ
次へ
緊張もしなくなった。 ただ…彼らのランキングの追い上げの時だけは、さすがに緊張した。 彼ら…『COLOR'S(カラーズ)』は他の新人アイドルとは何かが違う。 個々の能力は僕達三人それぞれの能力よりも低いけど、七人全員の能力はROSESを食う勢いがある。 だからこそ、僕達は更に高みへと手を伸ばさないといけない。 トップアイドルにいたいなら、それ相応の努力は当然必要だろう。 「今日はここまでにしよう。根を詰めすぎて本番でバテたら本末転倒だろ?」 「そうだな。コンスタントにやって、クオリティーを上げていこうぜ♪」 「……僕はもう少し練習していく。二人は先に帰っていいから。夕飯も僕はいらないから大丈夫だよ」 「コウヤ、休むのも仕事なんだぜ?今日はレッスンだから、休むのもレッスンなんだからさ…」 「まだ大丈夫。ちゃんと休むから、もう少し練習させて…!」 「帰ろうヒロキ。コウヤだって自分の発言に責任を持って言っているんだから、これ以上は怒らせるだけだ。戸締まりと電気を消すのは忘れるなよ」 「分かってる、ありがとう」 二人がいなくなって、静まり返ったレッスンルームにごろんと寝転がる。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加