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そろそろと身体を起こすと二人が支えてくれる｡
二人が番組で着ていた衣装のままなのに､僕は病院の入院している時に着るような服を着ていることに気付く｡
「オレ達はそのままでもいいけど､コウヤはあの衣装じゃ苦しいからって､看護師さんが病院のパジャマに着替えさせてたぜ｡衣装はオレ達が責任持って持って帰るから♪」
「そうそう｡だからゆっくり休んでくれ｡俺達は全然迷惑だなんて思ってないから､コウヤはもう少し甘えてくれていいんだぞ?」
ジュンの言葉で今まで捨てたはずの涙と不安と安心が溢れ出して､ジュンに取りすがるようにして､子供みたいに声を上げて泣き続けた｡
ジュンは背中を優しくポンポンと叩いてくれたし､ヒロキは頭を少し乱暴にクシャリと撫でてくれた｡
この二人には本当の自分を見せてもいいんだ｡
それだけで凄く安心して､とっても嬉しくて､僕は涙でぐしゃぐしゃなまま笑顔になった｡
本心からの笑顔を見せると､二人にサイドから強く抱き締められて､ヒロキなんか僕より大声で泣くし､ジュンもうっすら涙を浮かべていて…それも嬉しかった｡
後､ヒロキが大泣きした時は個室でよかったと思ったよ｡
相部屋とかだったら迷惑になっちゃうからね｡
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