0人が本棚に入れています
本棚に追加
「まったく油断ならねーな…」
二人が共有する秘密。
その詳細については後述しよう。
「ほらやっぱりお前うっかり喋るだろ…他の不良どもに知られたらマジでヤベーんだって…とにかくこれだけ言えば俺の言いたいことは分かったな?」
「ふぁい」
「頼むからな。マジで頼むからな、分かったな。」
「ふぁーい」
ガオーに両頬を引っ張られながら兎丸は気の抜けた返事をする。その手応えのなさにガオーが顔をしかめると、
ーキーンコーンカーンコーンー
予鈴が鳴った。そこで二人は会話を切り上げ、別々に同じ教室へ戻っていった。
* * *
「ねーねーガオーくんお昼一緒に食べよーよー」
「全然分かってねーーーーーー」
最初のコメントを投稿しよう!