巨匠

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「先生!」タイムマシンで未来からやって来た男は、私のことをそう呼んだ。 男いわく、私は将来、世界的に有名な画家になるらしい。 特に10代に描かれた作品は、学術的に希少価値が高く、 この夏休みに描いた絵も、値段がつけられない名画になるはずだとか。 「しかし、この絵は教室に飾られる際に破れてしまい、 あなたは、そのままゴミ箱に捨ててしまわれるのです。 なのでどうか、その絵を我々にお譲りください!学校に提出してはいけません!」 「という理由で、宿題の絵は持って来られませんでした。」 「君は放課後、職員室に来なさい。」
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