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仕事や学校から帰宅し、更に疲れることをして、それは必要なことだったのだろうか。 仲間といっても、本名も顔も知らない、どこに住んでいて普段何をしているかもわからない誰かなのだ。 “これ”をやめてしまえば、“これ”を消してしまえば、もう何の繋がりもない人々なのだ。 それは仲間なのだろうか。 疲弊、疲労した毎日を共に過ごしたのは友情なのだろうか。 自分がドライなだけなのだろうか。 わからない。 “これ”は部活動でも仕事でもなんでもない、ただの遊びなのだから。 色々なものを手に入れたように見せかけて、色々なものを失っていたことに気づく。 同じチームにいた男キャラと女キャラが痴話喧嘩して、更には三角関係になったり。 リアル優先といいながら、色々なものを強要してくる奴もいる。 いい顔をして近寄ってくる奴には警戒しておいたほうが良い。 逆に頭がおかしいのかもしれないと感じる奴に出会うこともある。 自分のように、チームに入って強敵を倒すことを目的とする者もいれば、コツコツとレベル上げを楽しむ奴もいる。 それぞれだ。 そんな中、気づいてしまった。 “これ”の世界からは何も生まれないと。 “これ”を楽しめる者はそのまま続けていれば良いだろう。 でも、俺は“ここ”からログアウトするぜ。お先に、な。 サヨナラ、電子世界。
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