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…困ったものですね…
志津子は考えていた。
施設?在宅?デイサービス?
色々あるが、どれが良いのかさえ、わからなかった。
今まで働いてきてくれた幸男を手放す事はなかった。
しかし五年もたてば、排泄さえも上手く出来なくなってきていた。
「ふぅ。」
トイレに間に合わず漏らしてしまった幸男の排尿を拭いていた。
ほとほと疲れていた。
幸男が癇癪(カンシャク)を起こす。
「お前がいけないんだ!ちゃんとしないから!」
介護を一生懸命してきた志津子のなかで何か弾けた。
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