始まりの終わり。

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あの日世界が失ったもの。 それは数多の命。 あの日世界が失ったもの。 それは世界という概念。 あの日世界が失ったもの。 それは、希望。 男はふと足元に気づく。 足元の砂にまみれた白いものに気づく。 骨。 人の頭蓋骨。 そんなものですら男にとってはいとおしく、命の残骸を胸に抱き、男は歩き続けた。
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