幼なじみのあいつ

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私は、マヤ。中学生で、水泳部のマネージャーをしているの。 どうして、色々な部活がある中で水泳部にしたのかって?理由はもちろんあるよ! 私と幼なじみの太陽がいるから。 こいつときたら、中学生になってからいきなり水泳始め出して、タイムはよくないし、先生に退部を進められて、このままだとかわいそうに感じたのでマネージャーとして、入ってみたんだよ。別に好きとか嫌いってわけでは無いけど、ただ、こいつに話しかけられるとドキドキして、つい言葉がきつくなっちゃうの。 私は、個人的にはもうちょいロマンのある恋をしたいし、白馬の王子さまみたいな人とも、付き合いたいと思っていたんだけど、もしこれが恋なら、、、 そんなことを考えながら、部員のために作ったキーパーを、一人で抱えて男子更衣室の近くを通っていると、いつもとは違う騒がしさが、聞こえてきた。 あまりにも、いつもとは違ううるささだったので声を聞いてみると、先輩達が太陽の話をしていた。 「あいつ最近頑張っているよな」 「誰々?」 「太陽だよ、皆が練習終わっても、いつもやってたじゃん!」 「でも、どうして?」 「決まっているだろ、あいつはマヤに良いところ見せたいんだろー」 「でも、なんで?」 「決まっているだろー。あいつ、マヤのことが、、、」 この話を聞いていた私は、そのあと、顔を赤く、鼓動をいつもの倍以上ならしているのが分かった。 そしてこのあと、私は太陽に貼ってあった「幼なじみ」という貼り紙を捨て、「好きな人」に変わっていたことに気づいたのは私ただ一人だった。
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