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けれど、沙織は
嬉しい反面、襲いかかるこの大波から
逃げよるように舵をとった。
「わ、私は、同じことはきっと出来ません。」
レースのカーテンから漏れる夕日の光と
沙織の携帯のアラームが帰る時間を知らせた。
「あ、もう行かなくては・・・」
そう沙織が言うと、
蒼弥の態度は一変した。
「なあ、あれから旦那に抱かれたの?」
「え?」
沙織が、答えられずにいると、
「抱かれたかって、聞いてんだよ。」
と、蒼弥は声のトーンをあげた。
そして、近くにあったスマホの電源ケーブルをコンセントから抜き
沙織の腕を縛り始めた。
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