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「せ、性癖ですか・・・?」
普段早朝から耳にしないような単語に
反応に困った様子の沙織を見て、
香山はまた口を隠し笑った。
「おとなしそうなあなたにも
性癖の一つや二つあるでしょ。」
香山は完全に沙織を面白がっていた。
「そういえば、内田がスカウトしてきた人の中に
あなたのことを知っている人が来ていたわよ。
めっちゃくちゃイケメンでびっくりしちゃった。
ほら、あそこのメイクたちに囲まれてる人。」
香山がうっとりとした顔で指差す方に目を向ける。
すると
自分の瞳に映った
見覚えのある人影に
心臓が止まりそうになった。
(え、まさか?)
驚きと戸惑いで
何度も瞬きを繰り返し、
本当に、その人なのかを確認する。
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