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沙織が買い物バスケットをとると、
蒼弥は即それを沙織から優しく奪った。
ベッドでは
あんなに意地悪なのに、
外ではとても紳士だ。
今旬の桃を選ぶ沙織を
愛しそうに後から眺めている。
「どっちが美味しそうですか?」
二つの桃を持ち、可愛い顔で聞く沙織に
蒼弥はたまらなくなって
わざと沙織の顔に顔を近づけて
同じ視線から桃を見て、
「こっち」
と自分の右手を沙織の右手にかぶせた。
そして
「本当はこっちだけど。」
と左手で沙織の腰を摩った。
「せ、先輩。」
戸惑う沙織を揶揄うように
「熟れごろだろう?」
と耳元でささやいた。
さっきしたばかりなのに
その言葉に
沙織の体は
再び糖度を増し潤い始めた。
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