第14章:敏腕弁護士の恋

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「急で驚くかもしれないけど、 俺が、麗華ちゃんと麗華ちゃんが守りたいものを 守ってあげたいって言ったらどう思う?」 「どう言う意味ですか? あの人の弁護士をやめて 私の弁護士になってくれると言うことですか?」 「そうじゃなくて、 蒼弥と別れて、 俺と付き合えばいいじゃんってこと。」 「はい?」 麗華は呆れた顔でそう訊き返した。 「ぶっちゃけさ 俺初めて会った時から 麗華ちゃんのことめっちゃタイプで 蒼弥にはもったいないな、って思ってたんだよね。 だから正直、蒼弥から今の二人の話を聞いて チャンスだなって。 俺とだったら、 麗華ちゃんも今の生活水準落とす必要ないし、 むしろもっといい生活が待っているかもしれないよ。」 「・・・からかってるんですか?」 「本気だよ。 俺は蒼弥と違って子供も好きだし、 蓮くんのことも可愛がってやれる自信あるよ。 確かに蓮くんの父親は蒼弥だけど、 あいつが父親らしいことしたこと何かあったか? 麗華ちゃんが守りたいものに必要なのが 蒼弥でなければ絶対的に駄目というのなら別だけど 俺にはどうもそうとは思えない。」 麗華の一言に、その倍以上の言葉で 説得してくる良平に圧倒されてしまう。 弁護士は天職なのだろう。 「・・・少し考えさせてください。」 「うん。いいよ。まぁ、とりあえず、してみる?」 「え?何を?」 良平は、麗華の瞳を見つめ、 長いストレートの黒髪を撫でた。 麗華の冷めて淡々としている態度が 良平には可愛く見えて仕方がない。 「セックス。付き合うには、相性大事でしょ?」
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