第14章:敏腕弁護士の恋

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良平は何を考えているのだろう、 と思いながら、 麗華はシャワーを浴びていた。 確かに良平と一緒になれば、 今の生活水準を壊すことはない。 そして、父親の大手弁護士事務所を継ぐであろう良平、 もしかしたら今以上の生活が待っているかもしれない。 けれど、そんな彼がなぜ子持ちの親友の嫁と付き合いたいのか。 目的がわからず半信半疑ながらも、 良平から説得力のある発言を浴びせられ、 現実主義の麗華は揺れていた。 シャワーから出ると、 妊活のためにまとめ買いをしていた 高級ランジェリーを身につけ ベッドで待つ良平のところへ来た。 「わお。凄いセクシーだね。めちゃ似合ってる。」 蒼弥は無反応だった下着姿を わざとらしいくらい大袈裟に褒めてくれる良平に ポーカーフェイスをキープしていた麗華の顔も緩んだ。 綺麗な顔立ちの蒼弥とは違って、 良平のルックスは中の中という感じだが、 学生時代にはラグビーをしていたり、 今でも頻繁にジムに通っているらしく かなりの筋肉質。 腹筋もバッキバキに割れている。
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