第14章:敏腕弁護士の恋

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「どうだった?」 「・・・正直、すごく良かった。」 麗華も、良平のまっすぐさにつられ、素直になる。 そんな麗華の頭を子犬を可愛がるように撫でた。 「俺もだよ。俺たち相性いいみたいだね。」 「そうなんですかね・・・。」 「俺と付き合ってみる気になった?」 「も、もし・・・もしですよ! 笹田さんとお付き合いをするとしたら 結婚前提でしょうか?」 「麗華ちゃんが、結婚したいならいいよ。」 「そんな簡単でいいんですか?」 「蒼弥とだって、簡単に結婚したじゃん? 結婚って そんなもんじゃないの。 タイミングと勢い。」 「・・・。」 「じゃ、はい、これチャチャっとサインしちゃってよ。」 そういうと、離婚届を麗華に渡した。 「これ・・・」 「どうせ、破ったんでしょ?新しいの、もらってきたよ。」 「すごいですね。」 麗華は久しぶりに笑った気がした。
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