第14章:敏腕弁護士の恋

10/10
1253人が本棚に入れています
本棚に追加
/226ページ
離婚届に判を押した麗華を 良平は再び抱いた後、 麗華がシャワーを浴び 一人ベッドで横になりながら、 メッセージを打っていた。 『ミッション・コンプリート』 宛先はもちろん、蒼弥だ。 『まじで?お前すげーな。 さすが敏腕弁護士って言われるだけあるわ。』 『あと最初に謝っとく、 お前のベッド汚しちゃたわ。』 『は? なんとなく想像ついたけど、もう勝手にしてくれ。』 『お前って、本当麗華ちゃんにも 俺にも興味ねーな!!!』 『お前にはちょっと興味あるよ。』 『うぜー』 『でもお前なら 蓮のことも可愛がってくれるだろうし 安心した。』 『なんだかんだ言ってもお前も父親だな。』 『そうか?』 蒼弥はスマホのスクリーンを見て ホッとした顔をした。 後は沙織だ。 沙織のことはよくわかるっているつもりだ。 沙織は、ちゃんと家族を大切に思っている。 互いに同じ気持ちを持っていたとしても 蒼弥のように 即決断は出来ないだろう。 好きで一緒にいたいだけなのに たった10年で そのハードルは天を見上げるほど高くなってしまった。
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!