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「もう食べ終わったの?
変わらず早食いだな。」
蒼弥が戻ってきた頃には
沙織は既に食べ終えてしまっていた。
トレーに乗った
卵サンドとアイスコーヒー。
それを見た瞬間、
沙織は思わず微笑む。
「先輩も、変わらないですね。」
大学の時も
いつもこのセットを
頼んでいたのを思い出したからだ。
「まー・・・
一度好きになったら、ずっと好きだから。」
蒼弥は沙織の目をじっと見つめ、そう微笑んだ。
沙織はその視線が少し怖くて、
緩んだ顔を引き締め、
温くなったキャラメルマキアートを一気に飲み干した。
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