第2章:それぞれの不満

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「はぁ・・・あっ・・・ん・・」 優しいタッチ、優しい動き、優しい言葉、 教科書をなぞったような義昭とのセックスで 沙織は幸せを感じることはあっても、 オーガズムまで到ったことは一度もなかった。 そのことを言ったら 全てが壊れていきそうで なかなか言い出せず 喘ぎ声をうまく出すことだけが得意になっていた。 Trrrr... 「あ、電話」 沙織は 「ごめん、仕事の電話かも。」 と 行為から逃げ出すように義昭から離れ ベッドサイドに置いた電話に飛びついた。 非通知。 嫌な予感がしたが バスローブを羽織い、 ベランダへ出た。
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