第3章:求め合うもの

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会の後も、 サークルで会うたびに 蒼弥は沙織を気にかけ、 よく喋りかけてくるようになった。 沙織も蒼弥のおかげで 少しずつ他のメンバーたちとも打ち解けていき サークル活動が楽しくなっていった。 蒼弥と一緒に過ごす中で 蒼弥の取り巻きが話す蒼弥についての話題も もちろん耳に入る。 特に女性関係の話が多かった。 付き合う女性は だいたい即振られてしまうこと、 体だけと割り切った女性も 一回で捨てられてしまうこと、 全て本当か嘘か分からない噂話にしかすぎないが 煙がないところに火はたたない。 自分に自信がなく 処女だった沙織は 付き合うとか 体の関係を持つとか 全く想像ができず 別世界の話のように感じていた。 けれど、ルックスも優しさも兼ね備えた蒼弥のことを 好きにならないはずもなかった。
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