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車を停める時間、
ホテルまで歩く時間、
チェックインの時間、
エレベーターに乗る時間、
そこから部屋までの時間、
全てを早送りしたいほど
もどかしくて、
どちらともなく行動がいつもより高速になっているのを感じる。
少しでも早く抱き合いたくて、
焦る気持ちで何度もカードキーを入れるのを失敗し、
やっとの事でドアが開いた。
部屋に入った途端、
二人は扉が完全に閉まる前から
互いの体に無我夢中で飛びついた。
指先、手の平、舌、唇、脚、爪先、
使えるもの全てを使って
相手を感じようと必死に体を弄る。
もっと、もっと・・・。
車中でしたのとは
全く別物のような
獣が餌に食いつくような激しいキスを交わしながら
互いの服を脱がし合い先に進む。
ベッドまで辿り着いた時には二人とも
産まれたままの状態になっていた。
蒼弥は大学時代から細身だが、
ほどよい筋肉がつき引き締まっていて、
綺麗に割れた腹筋は今も健在だ。
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