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第3章 運命の出会い
シミュレーションが終わり休憩になった。
「お前今日はシミュレーションだけだから今日はコレで終わりだよな?」
「うん、あとは帰りのバスを待つだけ。」
何気なく繰り返される友達と僕の会話……。
そこへアナウンスが流れた。
「次の時間、技能教習に一名の空き枠があります。やりたい方は至急配車まで!」
と。すると友達が
「お前ちょうどいいし、行ってこいよ?」
「えっ?いいよ!まだ心の準備が…」
「そんなの必要ねーよ!」
と嫌がる自分を友達は無理矢理、配車まで連行した。
配車に着くと男の人が
「じゃぁ配車カードを機械に通して。」
と言ったので通した。
[ピーッ、ガーッ]と機械から音がし、配車券が出てきた。配車券の担当員の名前のとこには{佐藤 こずえ}と書いてあった。配車券に書いてある教習車の所に行くと一人の女性がいた。こずえさんだ!
「あの、初めまして尾藤 まさきと申します。」
と言うとこずえさんが
「よろしくね!私は佐藤こずえ!」
と笑顔で答えた。この時はこずえさんは僕にとって、ただの一人の教官にすぎなかった…。
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